屋上樹苑 大阪府 ダイビル株式会社 新ダイビル
建築と自然保持
大阪建物 社長 工藤 友恵 著
人間は、「萬物の霊長である」と自負している。
長としての責任感がこの自負から生れなければ、この言葉には意味がない。
霊長は、生きとし生けるものに対する責任と、その生命を保護し、環境を保護する
責任をを負かされているものと、考えなければいけない。
自然保護の要請はここにあると考える。
土地開発は人間の生活やその向上に必要である。
それは土木建築という形で行われるが
多かれ少なかれ、自然の破戒を意味するものと認めざるを得ない
土木建築は、自然保護の要請と矛盾衝突するのが宿命と一応なりそうである。
宿命とあきらめる事に自然破壊の原因があるのであり。自然を保護しつつ、
あらゆる生命の生活環境を維持しつつ、人間生活の為の土地を開発し、土木建築を
進めるのが、人間の叡智であり萬物の霊長たる所であるといわねばならぬ。
社団法人 日本建築協会誌 「建築と社会 昭和42年」 「わが建築観」 より抜粋
ダイビル株式会社 新ダイビル
東京の銀座と並ぶ繁華街、大阪・キタ新地の南側
地上9階 高さ30m テナント人員3500人のオフィスビル
屋上樹苑 昭和38年完工
樹苑面積 1000坪(3300u)
約4300本の樹木と1300本草本類が植えられている
樹木の種類
桜 ケヤキ 紅葉 アラカシ 杉 カクレミノ サワラ
椿 つつじ 紫陽花 ヤツデ マンリョウ 他
野鳥
キジバト ヒヨドリ ウグイス メジロ シジュウカラ 他
昆虫
セミ トンボ ハチ チョウチョ カナブン ミミズ 他
今から40年以上も前に、当時、大阪建物(現 ダイビル株式会社)
社長 工藤氏は
「萬物の霊長としての人間は、生きとし生けるものへの責任と、自然保護
だけでなくその回復にも貢献しうる建築を、建設を」との考えを持ち。
まったくの自己責任で日本初の大規模屋上庭園を造り上げた。
近年「港町開発センター」「なんばパークス」など続々と大規模屋上庭園が
誕生しているが、工藤氏の先見性には驚くばかりである。
産経新聞より抜粋
屋上樹苑の維持管理
(株)大阪オールサービス
新ダイビル管理事務所
薬剤散布 肥料 年数回
年間散水量 1200トン
樹木の剪定 害虫駆除 等
春には、桜が咲き、新緑の緑
夏には、木陰で自然の涼しさ セミの声
秋には、もみじやケヤキの紅葉 栗の実
冬には、サザンカ 陽だまりのベンチ
四季の中、大勢のテナントさんに
大変喜んで利用して頂いています。
又、ビルの省エネ効果もありますし、
建築躯体の保護にも大変役立っており
屋上庭園のある面とない面では屋上の補修費に大きな差があります。
新ダイビル
管理部長 荒木部長さん
野生流木家具DRUM の流木ベンチを常設